空室率の低い市場におけるオフィス物件探し
現在のオフィス空室率は東京都心部で3.07％といわれており、募集物件が少なくなっています。移転する必要に迫られていても、なかなか納得できるオフィスを探すことが難しい状態です。それでも移転したい場合、どうやってオフィスを探せばよいのでしょうか？
今、オフィスの空室が少ない
1月時点で東京都心部(千代田区・中央区・港区・新宿区・渋谷区)の平均空室率は3.07％と言われています。(三鬼商事調べ)
弊社が運営しているオフィス検索サイト「貸事務所ドットコム」でも、１年前より募集物件数は東京で900棟、横浜で50棟ほど減少しています。（物件の情報確認数は1.5倍程度に増えているにも関わらず空室募集が出ない状態になっています。）
現在のオフィス市況は、借り手市場とは言えない環境となっています。このような市況の中で、何らかの事情により時期が決まっているオフィス物件探しをする場合、希望に合った物件に出会うことが困難になります。
しかし、そうは言うものの時期が決まっている以上、その時期までに物件を見つけなくてはなりません。そこで、空室率の低い市況の中で納得するオフィス物件探しをする方法について、ご紹介します。
希望条件に優先順位と幅を持たせる
オフィス物件を探す際には、どのような物件が必要なのか？オフィス物件探しをする目的や自社の状況に応じて、希望条件を設定することになります。
希望条件が100％以上満たされる物件が見つかれば最高ですが、現在の市況では、なかなか難しいのが現状です。
そこで、少しでも希望条件に近い物件を探すために、予め希望条件に優先順位と幅を持たせることで、検討出来る物件の母数を増やすことをおすすめします。
① 優先順位の決め方
今回のオフィス物件探しの目的と自社の現状のオフィスにおける課題から絶対に外せない項目（目的が達成されない）を2項目に絞り、優先順位を設定する。
② 希望条件の幅の持たせ方
優先順位を設定した後に、各項目について、可能な限り、条件に幅を持たせるようにする。場所（立地）なら第一候補・第二候補、広さ（面積）なら前後１０坪程度、予算（賃料など）なら希望条件に＋3,000円程度など条件設定に幅を持たせることで、検討出来る物件の母数が増えることになります。
③ 幅を持たせた条件に該当する物件を、数多く内覧する！
物件は、なるべく数多く内覧しましょう。なぜならば、実際に物件を内覧することで、資料上では分からなかったメリットを発見できる場合があります。
そのメリットにより、希望条件より条件が悪い部分もありますが、新たに発見したメリットを鑑みるとトータル的には候補になる物件に出会えることがあるからです。
当初の条件から少し離れていたとしても、まずは一度内覧してみましょう。
④ 物件そのものとは別のことで埋め合わせ出来ないかも検討する！
オフィス移転でかなえたい条件を、合致する物件そのものを探すこととは別のことで埋め合わせできないか検討してみましょう。
例えば、希望条件の大きさ（面積）より小さいがオフィスレイアウトの工夫で解決出来ないか、場所（立地）が違うが通勤が楽になる、実は業務上のアクセスが向上するなど埋め合わせ出来ないかなども検討してみると『目から鱗が落ちる』ことがあるかも知れません。
空室率の低い市場におけるオフィス物件探し まとめ
空室率の低い市場におけるオフィス物件探しでは、希望条件にこだわり過ぎてしまうとなかなか物件が見つからないというケースもあります。検討段階では、なるべく条件に幅を持たせて、広い視野から物件探しをされることをおすすめします。
思いがけない物件が候補になることもあります。物件を多く見るうちに、オフィスに対する考え方や希望条件が変わることもあります。幅広い条件の中からなるべく多く、実際に現地に足を運び、物件の内覧をするようにしましょう！
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