大掃除に使えるオフィス掃除のコツ
オフィスの掃除、大掃除についてプロの業者さんに聞いてコツをまとめました。
これは使える！あるようでなかった、オフィスの掃除方法マニュアルです！
オフィス大掃除、どうしてる？
2017年も残すところ後２ヶ月余り。年末といえば、仕事収めに大掃除！（本号は、2017年10月発行です。）
オフィスの大掃除、いったい皆さんどうしていますか？
いつ行っていますか？従業員が行いますか？プロの業者さんにお願いしますか？
専門家にお願いするのもよいですが、１年最後に感謝をこめて従業員自らいつも使っているオフィスを綺麗にするのも気分が良いものですよね。
そこで今回は大掃除に使えるオフィス掃除方法のコツをまとめてみました。
オフィスの大掃除に用意するもの
オフィスの大掃除にぜひ用意しておきたいものが下記になります。
- 雑巾（マイクロファイバー雑巾がおすすめです。）
- 埃を取るハンディーワイパー
- スクイージー（窓用のT字ワイパー）
- 重曹、スプレーボトル
- アルコール除菌スプレー（もしくは消毒用エタノール、スプレーボトル）
- 軍手
- ほうきと塵取り、バケツ
- 使い古した歯ブラシ、新聞紙、ペットボトル
今年はプロに教わる手作り洗剤はいかが？
大掃除に活躍する洗剤類。窓用、壁用、液晶モニター用など様々な専用洗剤が販売されています。
もしそれらが今オフィスには用意がなく 購入予定ならば、ここはプロの業者さんに聞いた手作り洗剤を使ってみてはいかがでしょうか？
その名も「重曹水」。
100円均一などで売っているスプレーボトルに水と重曹の粉を入れたもの。
2.5%の濃度で重曹を水に薄めたものになります。500mlの水ボトルに重曹を小さじ２杯～３杯入れて溶かしたものです。
オフィス内のあらゆるところで使えるので便利です。
さらに、「アルコールスプレー」も手作りすることができます。
消毒用エタノールと水を３：７の比率で混ぜれば完成です。（水は精製水の方がベストですが、使い切るならば水道水でもOKです。）
アルコールは揮発性が高いため、二度拭きの必要がありません。そのため特に水がニガテな電化製品の掃除に大変便利です。
手作り洗剤なら安く大量に作れるので、数多く用意して各部署やチームごとに渡せるため便利です。
床（タイルカーペット）の掃除
タイルカーペットの床は、基本的には掃除機をかければOKだと思いますが、拭き掃除をする場合には重曹スプレーを吹きかけてから乾拭きすると汚れが落ちます。
食べこぼしや入り口回り、水周りの周辺など、汚れが目立つ部分は、重曹を粉のまま降りかけて雑巾を押し当てながら汚れを拭き取るとよいでしょう。
粉が取りきれない場合は、掃除機で吸ってください。
またタイルカーペットの粘着力が弱くなっている箇所があれば、タイルカーペット専用の両面テープで補修しておきましょう。
但し、劣化が激しい場合にはその箇所だけでも張り替えた方がベストです。
壁紙・ビニールクロスの掃除
固く絞った雑巾による水拭きでもよいですが、しつこい汚れには重曹水をスプレーし、雑巾で拭き取るとよいでしょう。
食品や調味料による汚れであれば台所にある中性洗剤を薄めたものを雑巾に染み込ませてたたくように拭き取るのも効果的です。
水性マジックでビニールクロスを汚してしまった場合、歯ブラシに少量の歯磨き粉を付けて、「磨く」イメージで軽く擦ると落とすことができます。
油性マジックは布に中性洗剤やアルコールを付けて「溶かす」イメージで擦ってみましょう。どちらも壁紙を破くことがないように強く擦り過ぎないでください。
クロスを掃除するときは、素材や汚れの種類にもよるため、目立たない箇所で作業をしてから始めましょう。
OA機器（コピー機、パソコン、電話機など）
コピーやパソコンなどのOA機器は電化製品のため、アルコールスプレーを使用して汚れを拭き取るとよいでしょう。
アルコールスプレーは揮発性が高いため水拭きよりも水滴の後が残りにくいのが特徴です。
特に電話機は受話器に唾液が付くことが考えられるため、消臭効果もある除菌スプレーが最適です。
受話器コード螺旋部分の汚れが気になる場合には、アルコールスプレーを仕込みこませた軍手を使うと掃除がしやすいです。
パソコンのキーボードも汚れがちな場所です。
掃除機やブラシ（使い古した歯ブラシや綿棒でもOKです）などでキーボードの間の埃やゴミを出し、アルコール除菌スプレーで拭き掃除をするとよいでしょう。（手荒れが気になる場合は、ビニール手袋の上から軍手をはめてください）
パソコンやテレビの液晶部分は、通常の雑巾で水拭きをしては、水滴後が残り、むしろ見えづらくなります。
液晶用やカメラ用の専用クロスで拭くのが定石ですが、通常の雑巾よりも柔らかいマイクロファイバー雑巾で拭き取ると綺麗になります。（専用クロスよりお値段も手ごろです。）
また配線箇所の埃やコピー機の裏も、普段はなかなか掃除をしない箇所なので大掃除の機会に埃を掃除機で吸い、拭き掃除をしておくとよいでしょう。
窓・ブラインドの掃除
窓の内側はガラス用の洗剤もしくは台所にある食器洗い洗剤でも綺麗になります。
スクイージーというT字型のワイパーがあると作業が断然はかどります。
窓・ブラインドの掃除の手順
↓
②別の雑巾に水道水を含ませて洗剤を浮かすように水拭きをします。
↓
③その後スクイージーで拭き取ります。
↓
④最後にスクイージーで拭き取れなかった窓の両サイドや窓の下の水を拭き取れば完成です。
ブラインドも大掃除の機会に拭き掃除をしておくとよいでしょう。
ブラインドの羽は力を入れすぎると折れ目がついてしまうため、やさしく拭きましょう。ただ、ブランドの羽を１本ずつ拭き掃除をするのは根気のいる作業です。
そこで、ブラインド用の清掃ブラシ、もしくは軍手をぬらして、軍手の指先でブラインドをはさむように拭き掃除をすると便利です。
冷蔵庫や電子レンジの掃除
冷蔵庫や電子レンジの電化製品はアルコールスプレーを使用すると汚れが綺麗に取れ除菌効果もあります。
オフィスの冷蔵庫には、所有者が分からない飲み物などが放置されやすいため、大掃除の機会に一掃してしまいましょう。
給湯・トイレの掃除
ここは家庭用のキッチン掃除やトイレ掃除と変わりません。基本的には重曹スプレーが活躍する場所です。
アルコールスプレーは特に火元では使わないでください。
トイレの汚れが頑固な場合には、重曹を粉のまま便器に入れ、クエン酸（これも粉で売っています）を振り掛けると反応して泡がでます。
これを放置して流せば頑固な汚れも綺麗になります。
デスク・テーブルの掃除
デスクやテーブルは、固く絞った雑巾での水拭きが基本です。
一般的なスチール製の事務机の場合、アルコール除菌スプレーも利用できます。但し木製品にアルコールスプレーを使用すると木目が薄くなることがあります。
木製のテーブルやデスクは乾拭きもしくは、硬く絞った雑巾で拭いてから乾拭きがベストです。
オフィスチェアのネジ部分の緩みもいっしょにチェックしておくとよいでしょう。
ベランダの掃除
オフィスにベランダがある場合は、砂・土や外気の汚れが考えられます。
オフィスのベランダは、一般的に家庭のベランダほど掃除をしないため 汚れも頑固なケースが多いものです。
そのためまずは、水で塗らした新聞紙を床に撒いて、汚れを浮かせてからその新聞紙ごとほうきでゴミを集めます。
カチカチになったベランダ床の砂や埃には高圧洗浄機やホースで大量の水を撒きたいところですが、オフィス街のビルではなかなか難しいと思います。
そこで濡らした新聞紙を撒いておき、汚れを浮かせてから絡め取るようにしましょう。
その後は、重曹スプレーを撒きながらブラシなどで擦り洗いをしましょう。
手すりなどの頑固な汚れにも重曹スプレーが活躍します。
またベランダのサッシ部分には古い歯ブラシとペットボトル、そのペットボトルのキャップに穴を開けたものを用意しておくと水を流しながら擦り洗いが出来るため便利です。
もっとお手軽にしたい場合は、今はペットボトルのキャップ部分にブラシが付いている便利グッズが販売しています。
これならば大量の水を使わなくても綺麗に掃除することが出来ます。
個人のデスクやロッカーの内部
個人のデスクやロッカーの中も、会社で強制的に年末にチェックして、綺麗にしてもらいましょう。
普段から綺麗に整頓している人、強制力が働かないと動かない人など会社にはいろいろなタイプの人が居ると思いますが、年末にチェックをすることを宣言して、一週間前程度から徐々に整理しておいてもらうようにしましょう。
掃除が苦手な人も、一度綺麗になってしまえば、気分はよいものですから。
オフィス掃除のコツまとめ
オフィスの大掃除は、年１回年末に従業員自らという企業の割合が全国でもっとも高いそうです。
従業員は掃除のプロではありませんから、外注をするというのもひとつの考え方だと思います。
実際に年末の忙しい中で、大掃除の役割分担を決め必要な備品を発注する担当者の方には負担がかかるものです。
そのため従業員自ら大掃除を行う場合には掃除担当者に協力する環境づくりが重要です。
単なる掃除と捉えず、チームで協業する場として捉えて楽しく掃除するようにしましょう。
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